色をひとつ決めると、ぜんぶ整い始める。
「ページがなんだか、ごちゃごちゃして見えるんです」
拝見すると、原因はだいたい同じところにあります。 色が多いのです。
赤いボタン、青い見出し、緑のライン、黄色いお知らせ。 ひとつひとつは「目立たせたい」という優しさなのですが、 全部が目立とうとすると、結局どれも目立ちません。
「あなたの色」をひとつ決める
やることは、ひとつだけです。
あなたのお仕事を象徴する色を、ひとつ決めてください。
お店の暖簾の色。よく使う道具の色。届けたい気分の色。 迷ったら、お客様に「どんな雰囲気のお店?」と聞いたときに 返ってきそうな言葉から選んでみてください。 「あたたかい」なら橙、「凛とした」なら紺、という具合です。
決めた色は「ここぞ」にだけ使う
色をひとつ決めたら、使いどころを絞ります。
- 押していただきたいボタン
- いちばん伝えたい見出しの飾り
- ページの締めくくりのひと言
それ以外の場所は、白・黒・灰色の「土台の色」にお任せします。
ここでひとつ、大事なことを。土台の色にも、ちゃんと表情があります。
白と黒の組み合わせは、コントラストがはっきりして、きりっと強い印象になります。 シンプルで大人っぽく、モノトーンの世界観や、男性的な雰囲気にも寄ります。
「黒だと強すぎるな」と感じたら、墨のような濃い灰色の出番です。 灰色は黒をやわらげる調整役で、当たりがやさしくなります。 ただし薄くしすぎると、今度は弱く、ぼんやりした印象にもなります。
どちらにするかは、主役に決めたあなたの色との相性で選びます。 凛とした紺が主役なら、黒でしめて強さを揃える。 あたたかい橙が主役なら、文字を濃い灰色にして、やわらかさを守る。 土台は、主役を引き立てるほうを選んでください。
余白がたっぷりあって、色が一箇所だけ灯っているページは、 それだけで「整えている人」の印象になります。
写真も、色に合わせて選ぶ
決めた色は、写真選びの物差しにもなります。
橙を選んだなら、夕方の光の写真。紺なら、朝の澄んだ写真。 写真の中に「あなたの色」が少しでも入っているものを選ぶと、 ページ全体がひとつの世界観にまとまっていきます。
色をひとつ決める。今日できる、いちばん小さな模様替えです。