2026 年 9 月 4 日 スモールビジネスの道具箱 Mirais チーム 読了 約 3 分

ホームページは「建物」です。部屋は4つで足ります。

この記事の目次

落ち着いた色の建物の角

技術の担当をしています。

連載の第5回は、ホームページ。ここまでLP、フォーム、リンクページ、プロフィールと来て、「あれ、ホームページはまだ要らないの?」と思われた方もいるはずです。要ります。ただし、役目を分かった上で建てると、費用も手間もまるで違ってきます。今日はその「役目」を、技術の言葉を使わずに説明してみます。

LPは「点」、ホームページは「面」

LPは、目的ひとつの1枚でした。いわば点です。ホームページは、トップ、メニュー、プロフィール、アクセスといった複数のページでできた建物。つまり面です。

点と面では、できる仕事が違います。面にしかできない仕事が、大きく2つあります。

仕事その1。「調べる人」を受け止める

広告やSNSから来てくださる方は、LPで受け止められます。問題は、そのどちらも通らずに来る方々。つまり、検索で探す方です。

検索の方は「宝塚 ネイル」「肩こり 整体 夜」のように、地域や悩みの言葉で入ってきます。ここが大事なところで、ページが1枚しかないお店は、検索の入口も実質1つしかありません。建物にして部屋を増やすと、メニューの部屋、よくあるご質問の部屋、ブログの部屋、それぞれが別の言葉で検索に引っかかる。入口が増えるのです。

以前「URLは信頼の貯金」という話を書きました。検索エンジンは、あなたの住所に信頼を積み立てている、という話です。あの貯金は、部屋の数だけ積み上がっていきます。1枚のお店と10部屋のお店では、5年後の貯金残高がまるで違う。ホームページは、建てた日からずっと利息のつく資産なのです。

仕事その2。「実在」を証明する

もうひとつは、もっと素朴な仕事です。初めてのお店を予約する前、人は必ず調べます。スマホで名前を検索して、何が出てくるかを見る。

そのとき、きちんとしたホームページがあるかどうかは、「このお店は実在して、続いていて、逃げも隠れもしない」という証明になります。SNSのアカウントだけのお店と、住所つきの建物があるお店。どちらに初めての予約を入れるか。理屈ではなく、肌の感覚で、人は建物のあるほうを選びます。

とくに、値段の張るメニューほどこの傾向は強くなります。お客様は「調べて、安心してから、申し込む」。その安心の置き場所が、ホームページです。

よくある誤解。「SNSがあれば要らない」について

「インスタが育っているから、ホームページは要らないのでは」というご質問も、よくいただきます。半分は正しくて、集客の入口としてはSNSが主役の時代です。

ただ、技術屋として知っておいてほしいことがあります。SNSのアカウントは、あなたの持ちものではなく、SNS社からの借り部屋だということです。仕組みの変更で届き方が変わり、万一アカウントに何かあれば、積み上げた投稿ごと消えることもある。実際、ある日突然アカウントが使えなくなって、お客様との接点を全部失った例を、私は何度か見ています。

自分の住所(ドメイン)に建てたホームページは、誰にも取り上げられない持ち家です。借り部屋でにぎわい、持ち家で信頼を積む。両方あって、初めて安心なのです。

学びはひとつ。「最初から大きく建てない」

ここまで聞くと、立派な建物を建てたくなりますが、待ってください。技術の現場から言わせてもらうと、失敗するホームページの多くは「大きく建てすぎ」です。10部屋あるのに更新が追いつかず、3年前のお知らせが玄関に貼りっぱなし。これでは逆効果です。

部屋は4つで充分。トップ、メニューと料金、プロフィール、アクセスとお問い合わせ。この4部屋なら、建てるのも守るのも無理がありません。LPという点から始めて、商いが育ったら部屋を足して面にしていく。増築できるのが、建物のいいところなのですから。

今日の一歩

ご自分のお店の名前を、検索してみてください。何が出てきますか。他のサイトの口コミだけ、あるいは何も出てこないなら、それが答えです。お客様は今夜も、あなたを検索しています。

次回は、意外な人が意外な理由ですすめる「ネットの棚」の話です。

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Mirais チーム
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